地元ではフガ(内臓)料理を好む

ゆでたミズダコのフガ。これをスライスしてワサビ醤油で味わう
ミズダコの桜煮

 阿部さんの妻、静代さんによりますと、志津川では桜煮とタコ飯でミズダコをよく食べるそうです。「生のミズダコをぶつ切りにして、短冊切りのダイコンといっしょに煮るのが、ここの桜煮です。ダイコンがタコの色素で桜色に染まるから、こう呼ばれているんですよ」。


  タコ飯は生のミズダコの足と頭を小さく切り、といだお米の上において炊きあげます。好みでささがきのゴボウやニンジンを入れることもあります。
「コツは醤油を少な目にして、塩とお酒で味をととのえること。タコから色が出ますから、醤油をたくさん入れると色が濃くなり、見た目が悪くなりますよ」。


  ここではまた、ミズダコのフガ料理を好みます。「フガ」とは内臓のことです。「フガをゆでて、わさび醤油で食べることが多いですね。私はタコの身よりも好きですね」。
  阿部さん夫妻は、民宿「松波荘」(рO226・46・9815)を営んでいます。ここでミズダコのフガ料理を食べた人は以来病みつきになり、再び訪れたときは必ず「フガをお願い!」となるのだそうです。
  阿部さんのミズダコ漁は5月から始まり9月まで続き、その後はマダコ漁になります。


ミズダコの炊き込みご飯の作り方

@タコぶつ切り、細切りのニンジンと生シイタケ、ささがきゴボウを用意する A炊き汁に醤油と酒と塩を混ぜ合わせ、といだご飯の上に材料をのせて炊きあげる。
炊きあがったら、よく蒸らしてできあがり ミズダコの炊き込みご飯。海の香りが鼻先をくすぐる

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