初ガツオは遅れ気味?
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漁協の代表監事 森田忠五郎さん
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近海カツオ漁船『第一福栄丸』119dの船主で漁協の代表監事でもある森田忠五郎さん(70歳)は55歳まで船に乗っていた。「昔は船の構造が悪く燃料がもたなかったのでカツオのいる所まで行けなかった」が、今では北緯15〜21度、東経136〜150度の3昼夜沖まで出かけるようになった。「正月から漁が続いている。南方のカツオは7〜13`と大きく、これが終わると近海の"初ガツオ"(1.8〜2.5`)漁になる。いつもは3月下旬には小型が獲れだすのに今年は遅れている。沿岸の曳き縄も漁が少ないから今年のカツオ漁は少ないかもしれない」と少し心配顔。1航海は7〜10日で、水揚げするとまたすぐに出航する。急いで漁場に戻らないとカツオの群が行ってしまうからだ。「漁をするしないは紙一重」で、漁労長の判断(勘)一つで決まる。漁場に着くとイワシの活き餌を撒き一本釣りで次々にカツオを釣り上げる。最高で1時間くらいは釣り続けると言う。「終わった時には目が回ってバタッと倒れた人もいる」ほどハードな仕事だが、「60歳まではできる」というからすごい。
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神徳丸
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4月12日には4隻の近海カツオ漁船が御前崎に水揚げした。その中の1隻、地元船の『第一神徳丸』の荷には2`前後の"初ガツオ"がたくさんあった。「今年初めてまとまった漁があった」と言う。漁場は1昼夜沖らしい。
7時から始まったセリでは、`1,000円の高値が付いた。8時からは沿岸漁船の漁獲したアコウダイ・カレイ・カサゴ・メダイ・シイラ・イセエビなどのセリが始まった。漁協の職員にとっては一番忙しい時間だ。新入職員の堀川真二さん(18歳)、甲賀温樹さん(20歳)も先輩たちに混じってがんばっていた。
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新入社員
堀川さん(左)
甲賀さん(右) |
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