瀬戸内漁業の今が見える〜香川県庵治漁業〜 2002年4月
静岡県下田市漁協


赤い絨毯を敷いたようにキンメ
ダイが並ぶ、朝の下田港市場
 早朝から昼時にかけての、下田市外ヶ岡の魚市場は、真っ赤な絨毯を敷き詰めたように変わる。岸壁に横付けされた大型漁船から水揚げされた新鮮なキンメダイが所狭しと市場に並べられていく。鮮魚の販売額は水揚げ数量にして71パーセント、水揚げ金額にして77パーセントがキンメである。今や下田港は、日本一のキンメダイの産地である。
下田の新名所
「下田ベイステージ」
 200年11月、国道135号線沿いに、下田市の観光の基点として設けられた「ベイ・ステージ下田」には、「キンメ市場」の看板が掲げられ、漁協をはじめとして、水産物出荷組合、鮮魚商組合のアンテナショップが並ぶ。関東、関西からの観光バスの立ち寄り場所でもあり、地魚料理を売り物とする食堂、寿司屋も行列を作る賑わいである。



キンメダイは下田ブランド
組合長 佐々木 源也

下田ブランドのキンメダイ。
この時期は脂がのって美味。
 キンメダイは、私たちにとって「持続的な生産を確保していく」ための管理された漁業です。乱獲を避けるため関係する海域での許可制への移行も実施しました。正直申し上げて、豊漁が続いている訳でもありません。しかし、水揚げ数量を伸ばすことだけを目標としている訳ではありません。これからは、売り出し中のキンメの市場性を高める事を第一に考えています。それには、コンスタントに消費者に魚を供給していく体制を作ることです。安定的な生産体制こそ今必要なのです。
 伝統の伊豆のテングサも危機的な状況にあります。伊豆のテングサは寒天分が多くて質がよいことで定評がありますが、磯焼けと高齢化が原因です。その他の漁業も消費者の皆さんへの水産物の安定供給をするために、地域性を考えながら遊漁を含めてこれからの振興策を検討しています。
下田市漁協ホームページ
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キンメダイの赤い絨毯の浜
キンメダイは下田ブランド
新時代を生きる道を探る
私たちは、海を汚さない!
漁師稼業冥利に尽きる
一航海10日のキンメ漁
遊漁はインターネットで
厳しい資源管理がブランドを作る
若者は海のメッセンジャー
売れています!イセエビ直売
キンメダイかまぼこはいかが!
下田の海の幸!
簡単・おしゃれな磯料理