|
|
池田理恵子さん |
漁協で女性部を担当している池田理恵子さんに女性部の活躍や郷土料理などについて聞いた。
女性部については、「県北部の遊佐町(吹浦支所)に平成8年、町の特産品を販売する道の駅『ふらっと』ができ、女性部がここに出店し地元の魚や加工品を販売している」と。年間売上げが8,000万円というから大したものだ。過去に加工品“磯タコくん”で農林水産大臣賞も受賞している実力の持ち主が集まっているところでもあり、現在は“丸ごとイカくん”を売り出し中で老人ホームなどからの注文も多いという。
郷土料理については“寒ダラ汁”と“川に上ったサクラマス”について教えてくれた。寒ダラの漁期は1月中旬から2月10日までと短く最も海が荒れる時期なので、その間に何回操業できるかを考えると大変貴重なタラということになる。「白子を刺身で食べるようになってからオスの価格はメスの倍に騰がった」そうで、オスの4`物で1尾1万円するらしい。地元では“ドンガラ汁”とも言い「食べると体が温まる」そうだ。
2月頃から産卵のため川に上ってくるサクラマスは通称“カワマス”と呼ばれ、最上川とその南にある赤川に上ってくるのを網を流して獲るそうで、「軟らかくてトロける」美味しさらしい。海で漁獲されるのは凍結のサクラマスで旨さも価格も格段の差がある。「素焼きでダイコンおろしで食べたり、蒸かして醤油をつけて食べる」と言う。
《寒ダラ汁・ドンガラ汁》 〈材料〉
生タラ、岩ノリ、アラ、豆腐、だし汁、ネギ
(調味料)
酒、トウガラシ、味噌
〈作り方〉
@タラ身は一口大に切る。アラはぶつ切りにする。 ザルにこれを乗せ熱湯をかける。
A豆腐は大き目の角切り、ネギは2cm位のぶつ切りにする。
Bだし汁を煮立て、@を加え再び沸騰してきたらアクを丁寧に取り 6〜7分煮る。
CBに味噌を加え、酒・岩ノリ・豆腐・ネギも加え一煮立ちしたら 火を止め、好みでトウガラシ等をふって食べる。
|
-6- |
|
|
|