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岩がきなどの生け簀 |
山形県漁協の組合員数は1,735名、所属漁船は一本釣り・刺し網・延縄・底引き漁船など899隻。本所には製氷工場・立体自動冷蔵庫があり、由良総括支所(鶴岡市)には加工場がある。市場があるのは酒田・由良・念珠関の3カ所で、酒田市場には酒田・飛島・吹浦からの荷が集められセリ・入札が行われる。由良市場には由良・加茂・豊浦の荷が水揚げされ、加茂沖の岩礁海域では船外機を乗せた船で磯見漁業によるアワビ・サザエ・岩ガキ漁や底引き漁業が、念珠関市場には念珠関・温海の荷が水揚げされ入札が行われている。
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飛島の塩辛と吹浦の岩ガキ
飛島には1日1便の定期運行船が出ていて、周囲の岩場で獲れたアワビ・サザエや海藻類、イカ釣りや刺し網で漁獲されたメバル・ヤリイカ・サメなどが運ばれてくる。春から秋には釣り客や観光客で賑わう島のようだが、
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ニューとびしま |
この日は強風と高波で双胴船の定期船『ニューとびしま』は出港せず停泊中だった。「飛島には特産の“イカの塩辛”があるんですよ」と言う訳で聞いてみると、「タコの内臓とイカの内臓をブレンドし、塩・海水を加え各家庭に貯蔵されている魚醤に漬け込む」そうだ。夏、土用の丑の日前に漬け込み半年置いて発酵した頃が食べごろになるらしい。「ビール瓶にコルクの栓をしてねかすんです。光を透さず空気に触れないためにはビール瓶が最適」とか。塩辛くてちょっとクセがあるので好き嫌いがあると言っていたが、夕食で早速ダイコンおろしに絡めて食べてみたら「深い旨みのある絶品だった」。
吹浦には天然の夏の岩ガキ漁がある。「吹浦は月光川の河口で鳥海山からの水が流れ込むので味が違う」そうだ。殻付きで1個400〜500gもある大きなカキだ。ほかに底引き網のハタハタ・カレイ・タラや刺し網のカレイ類などが水揚げされる。
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