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アオリイカが大漁だよ!
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漁船から眺めた富山湾の日の出。
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宇出津(うしつ)は輪島と並んで能登半島屈指の漁師町です。冬場のブリにはじまり、ヤリイカ、マダイ、イワシなど、富山湾の多種多様な魚が水揚げされます。
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アオリイカの大漁。漁師さんがもっとも心はずむときだ。
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そんな宇出津の中型定置網の網元で、能都町漁業協同組合の組合員、桜井隆志さんから電話がはいりました。
「野村さんが大好物のクチイカが大漁だよ。今が最盛期だから、取材にきませんか(クチイカとはアオリイカのこと)。」
ぼくがおっとり刀で、宇出津へ向かったのはいうまでもありません。
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アオリイカはイカの女王である
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大きいアオリイカは2キロを超える。
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アオリイカは胴の長さが40センチ以上もある大型のイカです。胴の周囲にある耳(ヒレ)をあおって泳ぐことから、アオリイカと呼ばれます。別名バショウイカ(伊豆半島など)、またはモイカ(九州など)、ミズイカと呼ぶ土地もあります。宇出津の浜ではクチイカと呼ばれています。一見するとコウイカに似ていますが、体内に石灰質の甲はなく、スルメイカ同様の軟甲を持っています。
イカの種類は多く、日本海域だけでも70〜90種類。思い浮かべるだけでも、生つばゴクリの美味なイカが少なくありません。その中でも、おいしさの点で群を抜いているのが、なんといってもアオリイカ。その姿と味から、イカの女王とまで賞讃する人もいるほどです。
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