タイトル写真提供 : 斉藤 高根氏
北の小貝は夏が旬
朝7時にシジミ漁船がいっせいにスタート。
十三湖は青森県の西海岸に位置し、岩木川から流れ込む淡水と日本海からの海水が混ざり合う汽水湖です。この18・06平方キロメートルの湖で育つシジミは、格別に美味なことで広く知られています。
十三湖を抱える市浦村に到着して、まず訪ねたのは十三漁業協同組合に所属するシジミ漁師の三上藤生さん。漁を終えて、湖畔のシジミ小屋で一息ついているところでした。
十三湖のシジミ漁は、一船に一人か二人で出漁する。
「今は資源保護のため漁獲制限していて、一人1日で200キロ以内と決まっています。だから朝の7時に出漁して3〜4時間で漁を終えるんですよ」
十三湖のシジミ漁は、湖の氷が解ける3月はじめに始まります。シーズン当初は沖のシジミが十分に成長していないため、前年度にシジミを撒いておいた、いわば蓄養場で漁獲するのだそうです。
「漁船を使った本格的な漁は、4月10日から10月10日まで続きます。シジミが産卵期を迎える7月20日から8月20日までの1カ月間は、岩木川河口だけで漁獲し、ほかの漁場は禁漁になります。」
十三湖のシジミは、その産卵期前後がもっともおいしいといわれます。すなわち夏が旬のシジミです。
シジミは淡水や汽水(低塩分の海水)の砂地や泥地に棲む二枚貝。日本国内には卵生のヤマトシジミ、胎性のマシジミ、琵琶湖に生息する卵生のセタシジミの3種類がある。十三湖産はヤマトシジミ。
十三湖は18・06平方キロメートルの汽水湖。淡水と海水の割合がほどよいため美味なシジミが育つ。
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CONTENT
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北の小貝は夏が旬
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シジミ漁のスタート
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シジミ200キロを漁獲
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十三湖流のシジミ汁は塩7、味噌3
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シジミは健康食品