活き造り用ブドウイカを漁獲
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ブドウイカを釣るための
イカヅノ仕掛け
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   ブドウイカ漁のシーズンを迎えて、中村さんの小型定置網、俗にいう小定置の漁に同行させてもらいました。定置網漁は魚の進路をさえぎる垣網と、魚を誘い込む袋網で設計され、それを決まった場所に長期間固定させておく漁法です。生きたまま漁獲できるため、この漁による魚は魚市場にも、消費者にも人気があります。
朝まだ暗いうちに「なかむら」の目の前の船着場から漁船に乗り込みました。夏の若狭湾は凪いでいることが多く、この日も絶好の漁日より。沖から常神の家並みを眺めていると、10分もかからないうちに漁場に到着です。
中村さんが長い柄のカギで海中のロープを引っかけ、袋網を手にして少しずつたぐっていきます。袋網の底を船縁まで引き上げますと、青い魚が網の中で元気よく跳ね回ります。トビウオです。続いてスズキやマアジ、カマス、黒メバル、メジナの姿も見えてきました。
青い色の魚に混ざって胴の長さ20センチほどのイカを発見。「これがマイカだ」と中村さん。タモですくわれて船上に上げられると、半透明のベージュ色が、少しずつ赤色に変化していきます。大きなブドウイカは生簀の中へ。今晩の活き造り用と聞いて、思わずゴクリとのどを鳴らしてしまいました。
「小定置や大敷網で漁獲するほか、7月の朝まずめと夕まずめにはマイカ釣りに出ます。これが楽しい。船上から短いサオを使って、白色と赤色の糸を巻いた疑似餌を上げたり下げたりして誘います。疑似餌に抱きついたところをそっと上げるんです。その時期になったら、もう一度いらっしゃい。そんなに難しくないので、一緒に釣りましょう」
と中村さん。こんなうれしい誘いを断る理由がありませんよね。
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洗濯物用ハンガーでスルメイカ干し
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獲ったばかりのトビウオで一夜干し
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船着場で干物を作る常神の
漁師夫婦
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朝早く網揚げした刺し網を干す
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ブドウイカの姿造り
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