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食べなれるとくせになりそう |
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澤木さん宅前の看板 |
「男鹿市の居酒屋では人気メニューの一つになっているんですよ」と言って、澤木さんの奥さんが、ごちそうしましょうと席を立ちました。台所で焼き始めると、たちまち香ばしさが部屋中に充満。よほど脂を含んでいるのか、焼けるときの匂いの強さは、サンマの比ではありません。
「うちでは口の部分を切り落として、二つか三つに切り分けて焼いています。こんがり焼けたところで、食べやすい大きさに切って、おろし醤油と一緒に食べるとおいしいですよ」
以前、居酒屋で注文した焼き物が、目の前に置かれました。皮のカリッとした歯ざわりはほかに類を見ません。白い身はクルマエビにも似て、ぷりぷりとした歯ごたえと気品あるおいしさがあります。また、脊椎代わりの脊策がぷつんぷつんとした歯ざわりで、なんとも痛快な気分にさせてくれます。ビールによく合い、男鹿の居酒屋で人気というのも十分に納得でした。
「浜のイベントでアナゴの模擬店を出しますとね、最初はみな敬遠していますが、それでもおそるおそる試食した人は、うまい! と叫んで買ってくれるんですよ」 と奥さんがおかしそうに笑って話してくれました。
棒アナゴ漁の最盛期は6月から 10 月まで。冷凍保存で周年食べられますが、居酒屋で人気があるのは7月から8月にかけてとか。どれだけの栄養を含むかは定かではありませんが、男鹿では夏バテ防止のスタミナ食として信奉者が少なくないといいます。
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