※現在、与論島では年間を通じてシラヒゲウニは禁漁となっております。

夜の潮干狩りへ

 星砂荘は夜が楽しいのです。夕食を終えると、永井さんが「 11 月から4月までの島では、潮が引く大潮の夜にシラヒゲウニやテナガダコ、磯魚などを獲る潮干狩りができるんですよ。今日は大潮です。体験してみませんか」

 シラヒゲウニは漢字で白髭海胆と書き、トゲが白色であることから、この名があります。奄美諸 島から琉球列島、八重山群島にかけて多く水揚げされ、食用にされています。このうまいウニが潮干狩りで獲れるなんて、そんないい話にのらない手はありません。

カーバイドで照らして砂浜を探る

 この日の干潮は夜の7時から2時間とのことで、大急ぎで準備にかかりました。潮干狩りと言っても、夜のことだから重装備(?)です。腰まである長靴、カーバイドの灯り、モリ、カギ、獲物を入れる籠の5点セットを借用しました。

 車で5分ほどの赤崎海岸に到着。昼間見たときは、珊瑚礁と真っ白な砂浜が続く美しい海岸でしたが、到着したときはすでに真っ暗闇。近くにいるはずの永井さん の姿が、確認できないほどでした。「今夜は闇夜なので、テナガダコなどが警戒しないので獲りやすいはずですよ。ただ、風が少しあるので、海中が見にくいかもしれませんね」と永井さんがカーバイドで足下を照らしました。

「テナガダコは手足をのばしているよ」と永井さん

「最初は私のあとについてきて、なれてきたら一人で探してください。珊瑚礁の穴には手を突っ込まないでください。何がいるかわかりませんからね」と注意が飛びました。



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