瀬戸内海でシャコを狙う
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吉野さんの小型底曳船・漁幸丸 |
そんなシャコを取材するため、小型底曳網のシャコ漁まっさかりの頭島へ足を向けました。頭島は岡山県日生港から定期船で瀬戸内海を約20分、マダコやアナゴ、小エビなどの漁と、
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漁場に到着して網を入れる |
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山を見ながら船を走らせて網を引く |
カキ養殖が盛んな周囲4キロの小島です。
民宿「よしのや」(рO869・72・1671)は島の小高い所にあり、瀬戸内海の絶景と新鮮な魚介料理で人気があります。 主人の吉野敏満さんは、頭島漁協組合の漁師でもあります。若い頃に漁業から貨物船の船主兼船長に転じて長く働き、昭和55年から再び小型底曳船で出漁しています。同時に観光底曳船を始め、親しみやすい漁業に一役買っています。
早朝、吉野さんの小型底曳船・漁幸丸4・9トンに乗せてもらいました。
「小型底曳漁では、春にシャコ、夏にアナゴや小エビ、秋にはまたシャコ、それに小エビが多く獲れるよ。チヌやスズキ、ワタリガニなども混ざることが多いな」
と出船の準備に忙しい吉野さん。
波一つない瀬戸内海を20分ほど走って漁場に到着。吉野さんは巻き上げ機に巻き付けてあった網を海中へ投じました。あとはひたすら船を走らせ、袋状の網を曳くのが小型底曳船漁です。潮の流れを観察し、シャコの生息する場所を勘と経験で選んで走り続けます。
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