前日に網を仕掛ける

網入れに出る森下幸一さん
魚の通り道に網を投げ入れる
  「カサゴが獲れてるよ」と連絡をもらい、若狭湾に突き出る常神半島へ急ぎました。JR小浜線三方駅からバス45分、神子バス停下車徒歩2分、旅館「望海幸楽」(рO770・47・1316)に到着したときは、夕日が沈みかけていました。
  主人の森下幸一さんは、刺し網と小型定置網とサザエ網に取り組む漁師でもあります。一時期組合長を勤めたこともある三方町漁協の組合員は、「これから刺し網を仕掛けるから、一緒に行こう」
 と早くも腰を上げるのでした。小船で約10分の漁場に到着すると、森下さんは小船をゆっくりと動かしながら、船に積んだ網を
網入れの翌朝に網を上げる
海中へ順次投げ入れていきます。こうして魚の通り道に帯状の網を張り、網にからまる魚を待つのが刺し網漁法です。
「3〜5月にヒラメ、マメバチ(黒メバル)、4〜5月にクロダイ、9〜11月にアオリイカ、12〜2月にケンサキイカとグレ(メジナ)が多く獲れるよ。ガシラは1年間を通して姿を見せるな。明日の朝の網上げが楽しみじゃ」

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怪異だが味は一流
前日に網を仕掛ける
美味な磯魚が大漁!
カサゴ酒を飲みながら

魚をはずしたあと、網を干して明日の漁に備える