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ミルガイとも呼ばれる美味な貝
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河和港から日間賀島まで高速船でおよそ20分
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三河湾に浮かぶ日間賀島は、「タコの島」「フグの島」をキャッチフレーズに、観光にも力を入れている漁業の島です。この周囲6キロの小さな島で、ミルクイガイを獲っている素潜り漁師がいると耳にして、知多半島の南の沖へ向かいました。河和港から高速船で日間賀島西港へおよそ20分。高速船は1日17〜20便もあり、思っていたよりもずっと足の便がよい島です。
高速船から眺める日間賀島は、なだらかな丘陵が続いています。周囲の海底もゆるやかな砂泥地帯と思われ、これならミルクイガイも多く生息しているにちがいないと一人合点したのでした。
ミルクイガイはミルガイの名で広く知られます。
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日間賀のミルクイガイは殻いっぱいに身が詰まっている |
単にミルクイとも呼ばれます。全国の内湾に生息する殻長14センチ、殻高9センチ前後の二枚貝です。いつも殻から太い水管を出し、そのため殻はいつもわずかに開いています。見た目はちょっとだらしないのですが、この水管が香りと味ともに極上で、貝好き垂涎の的の一つといっていいでしょう。
よく似た貝にシロミルガイ(標準和名「ナミガイ」)があります。殻も水管も白いため、この名で呼ばれます。シロミルガイも水管が殻から長く伸び、これを食用にします。でも、ミルクイガイはバカガイ科で、シロミルガイはキヌマトイガイ科。見た目はそっくりですが、分類上の両者の縁はけっして近くありません。
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