活魚漕に4〜5日生かしてから出荷

活魚の清水サバは手早く水揚げされる。
 漁船が清水サバを活魚で持ち帰ると、清水漁協活魚事業部の皆さんは大忙しです。漁師さんが漁船の生簀からタモで3〜5尾の活サバをすくうと、そのタモを防波堤で受け取り、約10メートルを全力疾走して港に備え付けの活魚漕に移します。
活魚の清水サバをタモに入れて活魚槽まで走る
活魚槽に移してホッと一安心

「活魚漕に生かしておくと、胃の中のものが消化されて、それだけ臭みがなくなります。また身がよく締まります。ですから、料理店などからは活魚槽に一昼夜、あるいは1週間生かしてから、締めて届けてといった細かい注文がはいります。特に活魚車で運ぶときには、活魚槽で4〜5日生かして、ならしてから活魚車に移します。そうすると、魚のストレスが少なく、よりおいしく届けることができるんですよ」
と活魚事業部の田村雅宏課長。
  出荷時間に合わせて、活魚事業部の皆さんが活き締めを始めました。
漁協自慢の活魚槽。どれもゴマサバ用だ
その段取りがこれ以上ないほどの念入りさなのに驚きました。 活魚漕から1尾ずつ取りだし、包丁で延髄を切って活き締めにして、バケツの中の冷海水に30分ほど漬けます。これで血抜きと同時に魚の体温を冷やすことができます。それから血がにじみでている首に吸い取り紙を巻き、ビニール袋に入れ、氷をいっぱいに詰め込んだ発砲スチロール製の箱に納めます。
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「清水サバ」の名で広く知られる
立縄漁で1尾ずつ釣り上げる
活魚漕に4〜5日生かしてから出荷
活造りでコリコリ感を楽しむ