波切の強い潮風が旨い干物を作る
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とりたてのマアジで開きを作るのだから、おいしくないはずがない!
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まるい海産物の干物はすべて天日干しです。
「風があれば、アジの開きは4時間ぐらいで干し上がります。できあがる順に売れていきますので、翌日に持ち越すことはまずありません」と坂中さん。よく売れるから鮮度がよい。鮮度がよいからよく売れる。この循環もまた、波切のアジの開きの名を高めているのでしょう。
太平洋に突き出ている波切は、風が強いことで知られます。この潮風もまた、味のよい干物を作る一因になっています。風が吹いて魚の表面の湿度が取り除かれますと、次に表面に出てくる水分もまた、新しい空気によって蒸発します。その作用により肉質が均等で、うまい干物ができあがるのです。
波切の船だまりに七輪を持ち出して、アジの開きを試食しました。焼きはじめると、新鮮な干物ならではの香ばしさが鼻先をかすめて、胃袋をしきりに刺激します。焼きすぎないうちにと、不作法に手づかみでほおばりますと、旨味がまるで舌の上で遊び回っているようです。極上の味わいでありながら、親しみのあるおいしさなのは、アジの開きの真骨頂です。
お日様と潮風をいっぱいに浴び、酸化防止剤や防腐剤はいっさい使用されていません。先ほどまで海で泳いでいたので鮮度は抜群。作りたてだから酸化は少しも進んでいません。塩分も控えめ。波切のアジの開きはおいしいだけでなく、体にやさしくもあります。まるい干物店(рO599・72・0615)ではアジの開きをはじめ、イワシやカマスなどの干物を電話注文で宅配してくれるそうです。
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まるい干物店の干物詰め合わせ。
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ハラワタそのままのアジの丸干しは、魚好きに人気が高い。
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小アジのみりん干し。甘味を抑えた気のおけない味。 |
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その日の漁獲量によるが、アジの開きは1枚100円前後とお手頃な値段だ。 |
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