45〜50日間隔で収穫
 
繊細な海藻だからていねいに扱う
水槽の中の網目から顔を出すウミブドウ
収穫は人の手による
収穫して出荷を待つばかり

  内間さんに養殖手順を聞きました。
「2月から3月にかけて、私たちが種とか親とか呼んでいるウミブドウの母藻を増やします。農業であれば、畑を耕すことになりますかね。それ以外の時期はいつでも収穫できます。摘み取った母藻から再び葉状部の新芽が出てきて、40〜50日で出荷するまで成長します。これが皆さんの知っているウミブドウです。一つの母藻からいくらでも摘み取れるんですから、かわいいもんですよ」
 成長速度は温度によります。温かい日が続くと成長が早く、寒い日が続くと遅くなり、新芽を出してから出荷まで平均45日だそうです。ただし、収穫を重ねると母藻がやせ細り、ウミブドウの粒が小さくなります。そのため太い母藻のウミブドウを収穫しないで、「種」として残すことが必要になります。
 摘み取ったウミブドウは、海水のはいったガラスの水槽の中にいったん入れて、外側から光を当てて出荷します。内間さんはその理由をこう説明します。
「摘み取った切り口が傷になりますので、ここに光を当てて光合成で治します。また、光合成によってウミブドウの粒に光沢を出し、商品価値を高める狙いもあるんですよ」


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光を当てて傷口を治し、光沢を出す
光合成を施すガラスの水槽