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3隻の漁船でシラスを追う
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篠島では38カ統(3隻で1カ統)のシラス漁船が操業している。
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おいしいシラス干しがあれば、ほかのおかずは何もいらないね」という人によく会います。それほどの人気なのに、シラス干しのシラスが、カタクチイワシやマイワシ、ウルメイワシなどの稚魚で、多くはカタクチイワシの赤ちゃんと知っている人は案外少ないようです。そのシラスを塩ゆでして、生干しにしたのがシラス干し。それをやや硬くなるまで干したのがチリメンジャコです。
シラスを取材するため、三河湾と伊勢湾、太平洋に囲まれる篠島へ向かいました。この周囲9キロの小島は、「シラスの島」と呼ばれるほどシラス漁が盛んで、38カ統(篠島のシラス漁では3隻でチームを組み、1チームが1カ統)が操業しています。
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篠島のシラス漁船の舳先には、独特な模様が描かれている。 |
「今日は海が荒れて出漁しなかった」と残念そうなのは藤田篤樹さん。篠島漁協の組合員で、シラスとコウナゴ漁専門の船頭です。
「シロメ(篠島ではシラスをこう呼ぶ)の漁期は4月から12月いっぱいまで。3月から5月まではコウナゴ漁へ出ることもあります。漁法はどちらも2漕曳き。つまり2隻が平行して、走りながら一つの網を引っ張る。もう1隻の運搬船は、その名の通り、漁獲したシラスを運搬します。またシロメの魚群を探す重要な役目もあります」。
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午前11時から、シラス漁船がそれぞれの入札時間に合わせて入港してきた。
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藤田篤樹さんが船頭を勤める亀山丸の帰港。今日の漁獲量は?
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