イサキ食ばなし |
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食材としてのイサキ(伊佐木) |
初夏から秋にかけてが旬の魚で、生まれて3年目位の大きめで脂ののった活きのよいものはタイやスズキに負けない位、美味しい刺身になる位です。夏が旬の所から‘麦わらイサキ’という別名もあり、磯臭さが特徴です。分布域は黒潮の影響の強い海が好きで、関東以南の日本各地で漁獲され、遠くは東、南シナ海に至るまで分布しております。沿岸の藻場で岩礁の底の方に生息しており、夜間に海面近くまで浮上して餌を摂りますが、月夜には上がってこないそうです。大きい物は50cmにまで成長致しますが、20〜30cm位のものが一番美味しい頃合です。小さい10cm位のものが定置網に沢山かかるが、あまり美味しくなくて雑魚扱いです。 栄養価は魚としての全体的にバランスよく含有されておりますが、多少、ビタミンAが多いので体の発育成長、皮膚、粘膜の保護の役割に関与してくれます。白身の魚ですが脂肪含量が多い為、エネルギーは高くなります。が良質の不飽和脂肪酸の量も多くなりますので成人病予防の働きも高くなります。 市場で売られている状態は殆ど姿のままの生ものですので、多少値が張りますが出来た料理の味はお墨付きになります。体表面の色艶が黒っぽく、綺麗で濁ってないもの、腹部、排泄口のしっかりしたものを選びましょう。買ったらすぐに内臓を出して薄い塩水で洗って水気を拭き取って冷蔵しておくと味が落ち難いです。 料理法は刺身、サラダ風にさっぱり味の料理から、塩焼き、ムニエルの焼き物が美味しい魚です。最近のレストランでは異国豊かにムニエルからアレンジされたお菜サラダ風に味わう料理が多く、家庭でもソースを美味しく作れば出来ます。後、揚げ物も美味しいです。これもマリネー風で異国情緒豊かに仕上げられます。煮つけは磯の臭みが強くなるので今一の料理です。中華風の蒸し物も身離れがよく、薬味を上手に使うと簡単で、豪華に仕上げられます。料理時間を短時間で仕上げるように方法、工夫をしましょう。 |
旬と産地 |
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この時期が最高! | |
旬:初夏の6-7月 |
栄養〜イサキに多く含まれる栄養と効能〜 | |||||||||||||||||||||
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おいしいイサキの見分け方 | ||
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イサキの漁法
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このページは、全漁連料理教室講師の田口道子先生が旬の魚を使った調理法・料理をご紹介します。 |