ヒジキ食ばなし
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食材としてのヒジキ | ||
分布域は日本、韓国、中国大陸の沿岸に広く生育しております。日本では北海道南西岸から沖縄本島南東域まで生育するが、青森県から能登半島までの、粟島を除く沿岸には生育しません。 旬は春で、春先の柔らかい部分を刈り取って食用にしますが、芽の部分を‘芽ヒジキ’といい、伸びた柔らかい茎を‘長ヒジキ’と言われております。秋には藻体が枯死しますが、根部は活き続けて年々大きくなって春に芽を出します。市場では芽ヒジキ、長ヒジキ(棒ヒジキともいう)、生ヒジキと売られておりますが、味、栄養には殆ど変わりありません、乾物の方が香り、微量栄養素は増え、消化率も良くなります。元々、海藻はエネルギーにはなりませんが、体内での働きの色々をしてくれるのは乾物の方が確実です。 栄養価はミネラルが大変に多くてアルカリ性食品の筆頭で、繊維質も大変に多く、特に体に優しいと言われる水溶性の繊維が多いのも嬉しいですね。ミネラルのカルシュウムは海藻中、第一位です。食べる分量では比較出来ませんが、牛乳の14倍も含まれております。鉄分は全食品中、第一位です。女性の食べ物としては美容、健康共々によい成分を持っており、更に大豆と人参とも相性が良いので嬉しい栄養バランス料理が出来ます。買う時は黒色の濃いもの、崩れたものが混ざってないもの、磯の香りの強いものを買いましょう。最もヒジキは海中で生息している時は褐色色をしておりますが、干されて紫外線に合うと真っ黒になります。普通は刈り取ったものを鉄釜で湯がいて干しますが、生ヒジキはそのまま商品にしたものです。極上ヒジキは刈り取ったものをそのまま干してから塩抜きして茹で、天日干しにした製品と聞いております 戻し方はさっと水洗いをして30分位、水戻しをして手で丁寧に水中で浮かし洗いをして砂を取りさらいます。戻したものの保存は出来ません。 料理法は先ずはヒジキの煮物で、ヒジキだけを油で炒めてから煮あげたり、調味料とだしで煮あげたり致します。好みで油揚げ、人参、大豆他、ヒジキの味を損なわないものと煮合わせをします。ヒジキをそのまま炊き込んだヒジキご飯も簡単ですが美味しいです。サラダ、白和え、韓国風和え物にしたり、洋風にヒジキのボンファンも簡単で塩分が少なくても美味しく食べられます。揚げ物の具、寄せもの(豆腐、卵、魚のすり身等)の具として彩りにも冴えておりますよ。粉にしてふりかけ、黒いこんにゃくの原料でも活躍しております。 |
旬と産地 |
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この時期が最高! | |
旬: 冬--寒さがきびしいときのものほど、風味があるといわれています。 |
栄養〜ヒジキに多く含まれる栄養と効能〜 | |||||||||||||||||||||||||
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おいしいヒジキの見分け方 | ||
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ヒジキの採草
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このページは、全漁連料理教室講師の田口道子先生が旬の魚を使った調理法・料理をご紹介します。 |